設立 | 昭和 36 年 |
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所在地 | 大阪市天王寺区 |
病床数 | 71 床 (回復期リハビリテーション病棟) |
入院基本料 | 10 ( 13 ) 対 1 |
職員数 | 全職員: 170 名 / 看護職:常勤 36 名、 非常勤 12 名 / リハビリ:常勤 63 名 |
取組のきっかけ、 |
平成 19 年までは急性期医療を担っており、特に医師や看護師の採用に困るようなことはなく、勤務環境改善にもあまり注力していなかった。 しかし、平成 19 年以降、地域での病院経営環境の変化に伴い、病院機能を急性期病院から回復期病院に完全移行するなど、経営内容を変化させてきたが、時間推移とともに経営環境が徐々に厳しくなってきた。これまで以上に職員採用も難しくなるだろうと危機感を抱くと同時に、併設している介護事業の拡大もあわせて、病院職員だけでなく介護人材も含めた人材の確保・定着が求められるようになった。 |
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取組の体制・ |
院長を中心に、看護部長、事務長、顧問、介護施設長で「採用育成委員会」を設立した。採用育成委員会にて職員の教育方針から処遇までを議論・推進している。 |
概要 |
経営環境の変化に伴い人員の確保・定着に危機感を覚えるようになり、勤務環境改善に向けた取組を行うようになった。その中でも、現場への影響力が大きい管理監督者の意識改革が先決だと考え、体験型学習会を実施した。あわせて職員の定着とスキル向上を目指して、独自の研修テキストによる新入職員研修を実施している。
管理監督者への体験型学習会の実施勤務環境の改善には管理職の意識改革が必要だと考え、院長をはじめとする看護師長職以上の管理監督者全員を対象に体験型学習会を実施した。「管理職として部下を育成するための能力」をテーマに、一方的な講義による学習ではなく、ゲームやグループワークを通して「管理職の役割」を学習した。現在は外部講師を招聘して研修を実施しているが、将来的には、法人内スタッフが講師となり自前で研修を実施できるようにしたい。そのため、外部のファシリテーター研修に一部の職員を派遣している。法人独自の研修テキスト作成による人材育成職員の採用状況が厳しくなる中で、人材の強化・定着は必須だと考え、職員をいかにして育成・定着させていくかに注力した。そこで、スキル向上に向けた独自の研修マニュアルを作成し、入職時及び入職後 6 ヶ月のタイミングで研修を実施することで、ケアの質の向上を目指した。また、職員自身と管理職が互いの視点で技術の習熟度合いを確認することで、双方が適切に成長過程を把握できると同時に、コミュニケーションの機会創出にも繋がっている。 |
実施後の成果や |
体験型学習では、多くの管理職より「改めて自分の役割を認識することができ、とても勉強になった」との意見をもらえた。また、スキル向上研修では入職後 6 ヶ月に改めて自己のスキルを客観的に評価することで「自分では出来ていると思っていたことも、他者から見ると違うということに気づけた」との意見が出ており、ケアの質の意識向上に繋がっている。 現在は、他病院で実施しているような勤務環境改善の施策を最低限で実施することで、どの施策が最も自院に適しているかを検証しており、今後も一つひとつの取組みを継続することで更なる成果を出していきたいと考えている。 |