設立 | 昭和 8 年 |
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所在地 | 堺市西区 |
病床数 | 300 床 (一般病床 248 床、回復期リハビリ 52 床) |
入院基本料 | 7 対 1 |
職員数 | 全職員: 600 名 / 看護職:常勤 311 名、 非常勤 70 名 / 看護助手:常勤 53 名、 非常勤 4 名 |
取組のきっかけ、 |
離職率が法人全体で 28 %まで上昇し、職員の定着に向けた取り組みが急務となった。中でも、新卒看護師間での消費者被害、患者からのハラスメントによる精神的被害から勤務ができなくなる事態等が発生したため、新卒看護師の精神的不安を軽減し、いかにして新卒看護師を支えるかが法人全体の課題となった。 |
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取組の体制・ |
事務部長を中心に企画を立案し、直接、理事長に報告し指示を受けている。また、体制としては、人事課・庶務課・厚生課等の機能を集約することで職員からの様々な相談にワンストップで対応する職員サポートセンターを設置している。 |
概要 |
ペガサスメンター制度の導入ペガサスメンター制度とは、入職初期における人材育成を適切に行い、先輩職員による新入職者の精神的サポート及び業務遂行上のアドバイスを行うことを目的として平成 18 年に設立された制度である。本制度では、新入職者 5~6 人に対して 1 人の割合で先輩職員からメンターを選定し、4 月の新入職員研修の際に、お互いに自己紹介をし、理事長を含め懇親を図る。メンターは新入職員が相談し易いように、異なる職種の中から選ばれ、上司や先輩に相談しにくいこともメンターに相談できる体制を整えることで、入職からの 2 年間、新入職員の精神的サポート及び業務遂行上のアドバイスを行っている。また、メンター自身に過剰な負担がかからないよう、シニアスーパーバイザーを 2 名、スーパーバイザーを 13 名任命し、メンターをサポートし、適切な指導に向けたアドバイスをおこなっている。 職員サポートセンターの設置人事課・庶務課・厚生課・健康保険組合の機能を集約し、職員からの様々な相談にワンストップで対応する職員サポートセンターを設置した。これにより、職員に関するサービスが一元化され、これまでは相談内容によって部署を選択しなくてはいけなかったが、相談部署として迷うことがなくなり、職員満足向上に繋がっている。また、職員の満足度向上だけでなく、欠勤が続いている等の精神的に不安定な職員の把握にも役立っている。なお、職員のメンタルヘルスケア充実のため職員サポートセンターを設置することで、臨床心理士によるサポートも充実させており、当初、患者・ご家族のために採用した臨床心理士も、現在は業務の 5 割が職員サポートとなっている。 |
実施後の成果や |
メンター制度では、メンターの選定及びメンターの能力が制度を成功させるポイントとなる。その為、選定には毎回、苦労しているが、メンター制度のガイドラインを作成することで、報告事項や注意事項を明記し、メンターの育成にも注力している。 その結果、平成 24 年の新入職員離職率 0 %を達成するとともに、メンター自身のモチベーション及び人材育成能力の向上にも繋がっている。 今後は離職率 0 %という数値に拘るのではなく、グループとしての機能を活用し、社会医療法人に限らず、社会福祉法人、株式会社を含めたグループ全体での人材配置・活用を行いたい。 |